夜中に足がつる、そんな時どうにもこうにも。年を重ねるとよりその悩みは増える傾向にあるようです。少しでもこの悩みが解決したら嬉しいですよね。そこで今回はこむら返りの対策方法をお伝えしていこうと思います。
足がつる(こむら返り)考えられる原因
こむら返りは、一般的に筋肉の疲れやストレス、水分不足、電解質の不均衡などの原因で発生することが多いと言われています。具体的な原因を4項目にわけて解説します。
- 筋肉の疲れ
筋肉が長時間使用されたり、運動不足になった場合、筋肉が緊張状態になり、こむら返りを起こす可能性があります。解消することが大切です。 - 水分不足
水分不足は、こむら返りの原因となります。 水分を十分に摂り、脱水症状を防ぐことが大切です。 - 電解質の不均衡
体内の電解質が不足すると、こむら返りが生じます。 特に、電解質やマグネシウムが不足しているとこむら返りの要因。サプリメントを摂取することも有効です。 - その他の原因
病気や加齢などの影響によってもこむら返りが起こります。この場合は、医師の診断を受け、適切な治療を行うことが必要です。
足がつるのを予防対策
対策としては大きく2パターン。身体の内部の問題を改善する方法=サプリメントや漢方。寝ている前後での配慮=水分補給やストレッチなどです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
サプリメントや漢方薬の活用
マルチビタミン
ミネラルが不足すればが神経伝達に不具合が。ビタミンの不足では成分の受け渡しがうまくいかなくなったりします。この両方を補うためのサプリメントが「マルチビタミン」です。実はスポーツの現場などでも、試合の前にマルチビタミンを摂取しこむら返りを極力減らせるようにするところもあったりします。
ちなみに主なミネラルやビタミンの作用としては
- マグネシウム マグネシウムは、筋肉の収縮や弛緩に必要な栄養素です。不足すると筋肉の収縮が困難になり、こむら返りの原因になることがあります。
- カルシウム カルシウムは、筋肉の収縮や骨の形成に必要な栄養素です。 カルシウムが不足すると、筋肉が収縮しやすくなり、こむら返りを引き起こします。
- ビタミンD ビタミンDは、カルシウムの吸収に必要な栄養素です。ビタミンDが不足すると、カルシウムが不足し、筋肉の減速が困難になり、こむら返りを起こす可能性があります。
- ビタミンE ビタミンEは、抗酸化作用が、筋肉の酸化ストレスを軽減することができます。筋肉の酸化ストレスが軽減されると、こむら返りの発生を防ぐことができます。
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漢方薬
こむら返りに効く漢方には、芍薬甘草湯が挙げられます。医師に相談し処方してもらう場合もありますし、市販でも手に入れることができるため活用されている人も多い対応策のひとつですね。大手製薬メーカーのツムラでもこの漢方はこむら返りに効くとして紹介されています。
芍薬甘草湯
芍薬甘草湯には、痛みや炎症を緩和する効果があるため、こむら返りにも効果が期待されます。収縮や筋肉の緊張により、筋肉に酸素や栄養が供給されず、筋肉が疲れてしまい、痛みや違和感を感じます。
芍薬甘草湯には、芍薬や甘草などの生薬が含まれており、芍薬は筋肉をリラックスさせる効果があり、甘草は炎症を抑える効果があるため、筋肉の緊張を緩和し、痛みを軽減することまた、芍薬甘草湯は、体内のバランスを整える作用があるため、こむら返りの原因である筋肉の疲労や不調和を改善することにもつながります。
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就寝に際しての配慮
①冷えを避ける
こむら返りを訴える多くの方は寝ていて突然発生するシチュエーションが多いのではないでしょうか。実は寝ている間は心拍数も下がり寝ている際は末端の温度も低くなりがち。冬場はもちろんですが夏場にかけてこむら返りが多くなる方は冷房により足下が冷やされている場合も考えられます。
②寝る前の水分補給
動いていないからと言って油断禁物、寝ていても水分は自然と消耗されます。寝る前の1杯の水を心がけましょう。
③足首を動かすストレッチ
こむら返りはふくらはぎにある、腓腹筋がけいれんすることで起こる症状です。その筋肉は主に足首を動かす時に使われるため、適度に足首を動かすことでそれらの筋が固まるのを防ぎ、循環不全を改善する効果が見込めます。
ストレッチボードなどがある方は、それを活用するのもおすすめです。
ストレッチボードにのっているだけで、腓腹筋がストレッチされふくらはぎをゆるめる効果が期待できますよ。
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