骨粗しょう症というと、病気のイメージが先立つかも知れません。

ですが、本来は加齢による老化現象であり誰にでも起こりうる可能性があります。特に骨密度の低下は女性に多くみられ、その理由はエストロゲンといわれるホルモンによるもの。このエストロゲンとは、いわゆる女性ホルモンのことです。

人間も動物も本能的に子孫を残すということが遺伝子にインプットされているといいます。その中で、動物たちは生殖活動を終えると共に生涯も幕を閉じますが、私たち人間は生殖能力が低下しても数十年と寿命が残されます。

女性の場合、閉経後の骨密度の低下は顕著におこってしまいます。(女性ホルモンのバランスが閉経により乱れるため)

残念ながら、年齢による骨量の低下を防ぐことはできません。ですが、骨量低下を緩やかにすることや、骨折を予防することはできます。

骨粗鬆症の目安

まず「骨密度」と「骨量」について
骨密度とは、20~44歳までの人たちの平均値を100として、現在の骨密度が何%かをはかること。骨量とは、ある一定(腕だったり脚だったり)の容積内に含まれるミネラル(骨塩量)の密度をさします。

骨粗しょう症の診断基準
・骨密度が70%未満
※今までの骨折既往や家族歴等も考慮される

圧迫骨折

50代を過ぎて、身長が低くなった?と感じてきたらそれは骨粗鬆症の前ぶれかもしれません。

背骨は椎骨と呼ばれる骨が積み木のように重なってできています。骨密度が低下した状況で日常をすごしていると、くしゃみや、ちょっと物を持ち上げるなどでも背骨が圧力に耐えきれなくなり、だんだんと潰れていきます。気づかない積み重ねによる負荷で起こるというのが怖いところですね。これを「圧迫骨折」といいます。
背中が曲がってきた、身長が低くなってきたと感じているのなら、知らずの内に圧迫骨折を起こしている可能性もあることを頭に入れておきましょう。

加齢と共に骨折しやすい箇所

人の身体には、加齢に伴い、骨折しやすい場所があります。

「手首」
「太ももの付け根」
「背骨

上記の3つです。加齢により筋力やバランス感覚の低下がおきますが、そうすると転倒しやすくなります。手をついた際に最も多いのは手首の骨折です。また大腿骨頸部という場所は、骨密度の影響を受けやすい場所のため転倒のみならず立ち上がりやちょっと踏ん張った時に折れてしまうことも。背骨は前述したとおり、日々の積み重ねでだんだんと潰れてしまう圧迫骨折が多い場所です

骨の新陳代謝

骨は常に生まれ変わっています。人の身体には200個以上の骨がありますが、10年あればその骨すべてが生まれ変わると言われています。どのような仕組みで生まれ変わっているかというと、「破壊と新生」これをくりかえすということです。

破壊?破壊しちゃまずいでしょ…と思いますよね。家でもそうですが、作り替えるには壊さないとできませんよね。骨も同様です。

骨を作り替えるために2つの細胞が活躍します。破骨細胞と骨芽細胞です。破骨細胞は骨を一度分解する、そして骨芽細胞は骨を作り替える。役割分担をしながら骨は強さを保たれていきます。この役割分担のバランスを整えてくれるのが「エストロゲン」。つまりは、女性ホルモンが乱れてくると、バランスが保てなくなり骨がもろくなってしまうと言うことなのです。

生活習慣も大切

加齢による骨密度低下は誰にでも起こる事ですが、人によって骨密度の低下具合は異なります。

実はそこには、生活習慣が大きく関係しているのです。栄養の偏りや運動不足は骨にも悪影響。近年は無理なダイエットで身体を壊す方も多いですが、いまから予防をしていかなければ骨粗鬆症になってしまう可能性は膨らみます。

●栄養の偏り
骨を元気に保つにはタンパク質やビタミン、カルシウムなど栄養が不可欠。無理なダイエットは絶対にいけませんよ!

●運動不足
運動は骨も強くしてくれます。適度な負荷を与えることにより骨は元気に生まれ変わります。

●喫煙や飲酒
喫煙や飲酒は骨の代謝を妨げる要因となります。ほどほどに…

骨の老化予防をするには

●ビタミンDを摂る
腸内へのカルシウム吸収を促進する作用で骨を元気にします。

●少し負荷のある運動
骨は衝撃により、代謝が促進されるといわれています。ですが、平地での散歩程度の負荷では効果は期待できません。もしウォーキングであれば少し坂道など負荷のあるコースを取り入れたり、朝の運動でラジオ体操のジャンプのような動きがオススメです。衝撃が骨にはイイのです。

●太陽の光を浴びる
皮膚の下にある脂肪にはビタミンDの素となるコレステロールが含まれています。太陽光を浴びることで化学反応が起こりビタミンDが生成されます。

 

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